「ゆらぎ」のある生き方

 

 

 

ゆらゆらゆら

今日も穏やかな川の上で

さざ波と共にたゆたうアザラシ。

 

 

 

 

 

ゆらゆらゆら。

丘の上で心地よいそよ風に吹かれながら、

ゆらゆらと踊るウサギ氏。

 

 

 

 

ゆらゆらゆら。

今日もおうちの中でくつろぎ、

夢の中へ堕ちていくヒヨコ氏。

 

 

 

 

 

ゆらゆらゆら。

ゆらゆらゆら。

 

 

 

 

ゆらりんゆらりん。

ゆらりんゆらりん。

 

 

 

どこへも行かず、

何にもならず、

ただただ、ゆらゆらと、

ゆらぎさまよう。

 

 

 

 

ゆらぎの世界

 

 

 

 

 

ゆらぎがあって、

リズムが生まれる。

 

 

 

 

ゆらぎがあって、

有機性が生まれる。

 

 

 

 

揺らぎがあって

生命が生まれる。

 

 

 

 

ゆらぎがあって、

世界が広がっていく。

 

 

 

 

ゆらぎがあって

知らないものが生まれてくる。

 

 

 

一瞬一瞬の中にもゆらぎ。

生活の中にもゆらぎ。

人生にもゆらぎ。

 

 

 

 

揺らぎのある生き方

 

 

 

 

あなたにも、わたしにも

ゆらぎがある。

 

 

 

あの名もなき花にも、

あのどこからか吹く風にも、

あの1000年にもわたり生き続ける大きな大木にも、

ゆらゆら、ゆらぎが存在する。

 

 

 

 

ゆらいでいることすら気が付かない。

 

 

 

だからこそ、ゆらぎを意識してみる。

 

 

 

 

あっちへ行ってうまくいかない。

がむしゃらに頑張ってもうまくいかない。

この方法を試してもうまくいかない。

あれこれ悩んでもうまくいかない。

 

 

 

そんなときは、

ゆらいでいないときかも。

 

 

 

 

まっすぐな一方の線のような、

四角定規のような、

機械がデザインしたような、

単調なプログラミングに沿って、

あなたはただ1つのことを

ひたすらやり続けている。

 

 

 

 

それは「ゆらぎ」が死んでいるのかもしれない。

そんな状態では「ゆらぎ」が消えているのかもしれない。

 

 

 

 

そんなとき、ふとゆらいてみる。

ゆらゆらゆらゆら、揺れてみる。

ゆるゆるになって、ゆらゆらして、

頭の中の1つのプログラミング、

あなたの凝り固まった思考パターンに、

一石投じてみる。

 

 

 

 

エラー!

バグ派生!

 

 

 

 

あなたの人生に想定外が起こる。

あなたの人生に予想外の出来事が起こる。

 

 

 

 

あなたは、それを

エラーと呼ぶ。

不具合と呼ぶ。

嫌なことと思う。

めんどくさいと思う。

「どうしよう」と動揺する。

 

 

 

 

 

 

でもそれは「あなた」が

そういうふうに見ているだけ。

 

 

 

 

 

あなたは凝り固まったプログラミングを信じている。

あなたは今までのやり方が正しいと、

頑なに守り続けている。

あなたは、今までの方法以外が怖くて、

やろうとしない、

試したがらない。

 

 

 

だから、想定外は怖い。

めんどくさい。

嫌なこと。

エラー。

不具合。

 

 

 

 

でもでも、

それは本当は、

ただの「ゆらぎ」だった。

 

 

 

 

一直線に、

ワンパターンに、

リピートして、

ルーティン化して、

無機質に、

機械のように、

ロボットのように、

プログラムの様に、

 

 

 

 

ただがむしゃらに

走り続けたあなたには、

 

 

 

 

ゆらゆら、

揺らぎをどぞー

 

 

 

 

バランスの取れた生き方

 

 

バランスを取って生きる。

 

 

 

押し続けるのではなく、

たまには引いてみる。

 

 

 

 

引き続けるのではなく、

たまには押してみる。

 

 

 

 

 

回り続けるのではなく、

たまには止まってみる。

 

 

 

 

止まり続けるのではなく、

たまには回ってみる。

 

 

 

 

 

怖気づいてとどまり続けるのではなく、

どんどん挑戦してみる。

 

 

 

 

ひたすらに挑戦し続けるのではなく、

立ち止まって考えてみる。

 

 

 

 

ゆらゆらゆらぎを取り入れる。

 

 

 

 

するとパターンに変化が起こる。

 

 

 

 

一直線の線路のような展開を抜け、

予測外の知らない世界へと展開する。

 

 

 

 

ありのままに

 

 

ゆらぎはコントロールできない。

ゆらぎを捕まえてカゴに入れて、

一生飼い続けることはできない。

ゆらぎ自体をプログラムするなんてナンセンスさ。

 

 

 

ゆらぎを計画的に、人工的に

作ろうなんて意味がないことさ。

 

 

人工的にゆらぎの形を作った瞬間、

それは「ゆらぎ」ではなくなり、

ただのプログラムになり死に絶える。

 

 

 

 

だから、ゆらぎは作るものじゃない。

 

 

 

 

だけどね、

ゆらぎのことは意識しておいてね。

 

 

 

 

ゆらぎを意識しておけば、

ゆらぎが来た時に、

あなたはキャッチできる。

 

 

 

 

それをキャッチし、

それに従うのだ。

 

 

 

その流れに乗るんだ。

 

 

 

ゆらぎのままに、

ありのままに、

身を任せて、

凝り固まった世界から、

脱出するのだ。

 

 

 

 

 

ゆらぎなんて、

そこら中に存在しているのだから。

 

それこそ、空気みたいに、

世界に散らばっている。

 

 

 

でもね、

意識しなければ、見えてこない。

気づかない。

ゆえにキャッチできない。

 

 

 

 

だから、あなたは

コントロールしようとしなくていい。

ただ、意識して、

それが来るまで待っていればいい。

 

 

 

 

きたときに、

あなたの凝り固まった思考パターンから、

さっと抜け出すんだ。

 

 

 

 

それが、バランスをとる、

ということさ。

 

 

 

 

そして、また別の展開が始まり、

それが進んでいき、

やがてまたルーティン化して

死に絶えるときがくる。

 

 

 

 

そのときまた、

あなたはゆらいで次の波へ

乗ればいいのさ。

 

 

 

 

そうすればあなた自身が、

今のあなたよりも、

もっと「大きなゆらぎ」へと変化していく。

 

 

 

 

 

さあ、今日も、

ゆらゆらゆらゆら、

踊り続けよう。