幸せを捕まえてカゴに入れた瞬間、僕たちの不幸は始まった

 

 

枠(わく)

籠(カゴ)

檻(おり)

柵(さく)

境界線

定義

規約

契約

コード(code)

規範

常識

形式

ルール

 

 

 

これらは、

僕らが多くの人の中で、

社会の中で、

みんながうまく、

生活していけるように、

発明された考え・方法。

 

 

 

僕らは、これらの、

「枠」(わく)の中で、

生きている。

 

 

 

 

幸せの青い鳥が

逃げていかないように、

僕らは枠を作った。

檻(おり)という名の枠に

幸せの青い鳥を閉じ込めた。

 

 

 

 

泥棒は二度と悪さをしないよう、

閉じ込めておかなければ。

そんな泥棒は柵の中へ。

 

 

 

 

愛し合ったカップルたちは、

お互いが不倫をしないよう、

お互いが経済的にうまくやっていけるよう、

結婚という契約でお互いを縛り合った。

契約という名の枠だ。

 

 

 

お金は泥棒に取られないように、

金庫という籠(カゴ)の中へ。

籠という名の枠だ。

 

 

 

 

アイデアは盗まれないよう、

力のある者が「規約」という名の

枠を作った。

規約を破ったものは、罰することができる。

 

 

 

 

そうそう、

幸せの青い鳥がどうなったかって?

 

 

 

 

幸せの青い鳥は、

ご飯をもらって、

水を取り替えてもらって、

普通に生きて、普通に死んだよ。

檻の中でね。

 

 

 

 

ああ、でも、きっと、

あの鳥は、檻の中で何不自由なく、

暮らすことはできたのかもしれないけれど、

あの鳥は、もしかすると心から幸せでは

なかったのかもしれないね。

 

 

 

 

 

枠は大切なものさ。

枠がなければ、

僕らは生きていかれない。

僕らは争いになる。

僕らの周りに災難が起こる。

 

 

 

 

だから枠は必要なんだ!

 

 

 

 

 

という信念。

 

 

 

 

 

そう、それは信念。

僕ら全人類の最大公約数が決めた信念。

 

 

 

人々の信念は幻想か?

 

 

 

 

 

さあね。

 

 

 

 

でも、やってみないとわからない。

 

 

 

 

僕らが勇気を出して、

信念を変えたとき、

枠が消える。

 

 

 

悪いことをしてきた人々は、

平均的な人々よりも親から、

やさしさと愛情を受け取れてこれなった人たちなのかもね。

(例外もあるけれど)

だから、彼らには檻ではなく、最大限のやさしさと愛情を

注ぐことを人々が許したとき、檻という名の枠が消える。

悪いことをした人たちを良い人たちへ癒す(愛情を注ぐ)から

枠が消えるのではない。

悪いことをされても、許し愛情を持てるあなた方がいるからこそ、

枠が消えるのだ。

 

 

 

 

 

契約からはみ出したら罰!

という恐怖ベースの世界から抜けるには、

「パートナーを信じる!」という

心から始まる。

だからお互いを信じあっていれば、

不倫は起きない。

信頼関係を築くことを、人々が社会全体の目的にしていれば、

結婚(契約)という名の枠が消える。

(え?経済の問題がまだ解決していないって?

それはこの先に書いてある「お金」の枠を見ればいい)

 

 

 

しかし、パートナー間で不仲が起きたとしても、

結婚という契約がなければ、

ただただ、愛情が無くなった時点で、

自然に離れる。

それがありのまま。

パートナー間に起こる大部分の問題が、

この「結婚」という名の契約に縛られていることによって、

起こっている。

結婚という名の枠によっておこる問題が消えたとき、

多くの人々の心と体の病が消える。

 

(追記:誤解されないように書くけど、

結婚という枠が不幸なのではなく、

「結婚」という契約にとらわれて、

その契約によって不必要な問題を自分たちで生み、

それにとらわれて苦しみ続けること自体が不幸である。

そうでない場合、結婚していようが、いまいが、

そんなことはどっちでもよく、

当の本人たちは、素晴らしいパートナーシップなのだ)

 

 

 

 

「金(きん)は有限」だから、価値がある。

じゃ、お金は?

かつて金(きん)に縛られていたお金は、

やがて金(きん)の元を離れ、

現代では、より自由な存在となった。

有限から無限への気づき。

いや、実をいうと、金(きん)に縛られるずっと前から、

お金は自由だった。そのことに気づき、

その概念自体を操れる昔の人は、少なかった。

お金自体は、幻想なのだ。

「お金がもともと愛情から発展している」

ということを多くの人が気づいたとき、

金庫という枠が消える。

「お金は限りあるもの」という思い込みが消える。

 

 

 

 

「アイデア」は一番難しいかもしれない。

お金がより、自由な存在になっても、

アイデアはまだ価値を持つ。

しかし、それも枠にとらわれている限り、

幸せが失われる。

アイデアを共有し、みんなが名無しなることを許したとき

偉くなる、権威をもつ、評価されたいという欲

(もとをたどれば、人はみな、愛情が欲しかったのだ)を

手放したとき、

アイデアは「遊びの道具」に変わる。

その瞬間、より「はしゃいだ」者が、もっとも幸せになるだろう。

アイデアを守る「規約」や「契約」などの

枠も、そのとき消える。

 

 

 

 

一つの枠が解けたとき、

残りの枠も連動して消える。

 

 

なぜなら、各分野、各概念、

各機能によって使い分けられている

多くの枠たちは、それぞれに

関連しあっているから。

 

 

 

 

幸せの青い鳥は、

幸せの象徴。

 

 

人々は幸せの青い鳥を

こぞって求める。

 

 

 

でも、幸せの青い鳥自身は、

幸せだったのだろうか?

 

 

そして、幸せの青い鳥を

捕まえて籠に入れた私たちは、

幸せになれたのだろうか?

 

 

 

 

枠にとらわれた僕たちは、

枠の中で、幸せについて考えている。

 

 

 

そして僕ら人間は、

いつの時代も、

自分たちがいる枠を超えて、

枠の外へ出ていくことができた

地球上で唯一の特別な存在であることを

忘れないように、ここに書いておこう。