【追悼】自死した女性有名人4選…生前の活躍もまとめてみた

ここ数年で芸能人の自殺報道を目にする機会が増えた様に感じます。ドラマに出演している間の自殺などもあり、多くの人に衝撃を与えました。

一般人からしたら収入も多く、望ましい生活をしている様に見える有名人ですが、何が彼女たちを追い込んで行ったのでしょうか。

そこで今回は2020年以降に自殺した女性有名人の中から特に大々的に報道された4名についてまとめていきます。

2020年以降に自殺した女性有名人4名

今回まとめ行くのは没年月日順に

  • 木村花(女子プロレスラー)
  • 芦名星(俳優)
  • 竹内結子(俳優)
  • 神田沙也加(俳優)

です。

竹内結子(2020年9月27日)

竹内結子さんは1996年にフジテレビ系列ドラマ『新・木曜の怪談 cybog』でデビューしました。1999年にはNHK連続テレビ小説『あすか』のヒロインに抜てきされるとスター街道を駆け上がり、数多くのドラマ、映画などで活躍しました。2005年には映画『いま、会いにゆきます』で日本アカデミー賞・優秀主演女優賞を受賞した。

関係者の話によると、竹内さんは夫で俳優の中林大樹さん、2人の子どもと夕食をともにした後、自宅の2階に1人で向かいました。日にちが変わり27日の2時に中林さんが寝室のウオークインクローゼット内でぐったりした状態の竹内さんを発見し199番通報し、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。遺書は見つかっていないとのこと。

夫婦仲も良く、2人の子供に囲まれ、「幸せそうに映っていた竹内結子 なぜ自殺を、、、」と芸能界からも疑問の声が多数上がったほどです。その一方で「育児の大変さや今後の仕事について悩んでいたのではないか」という指摘もありました。

また、竹内さんが亡くなる2間程前(9月14日)には『イノセント・デイズ』で共演した芦名星さん(享年36)が、その2カ月程前(7月18日)には映画『コンフィデンスマンJP』で共演した三浦春馬さん(享年30)さんが急死していることが影響しているのではないかとの指摘もあります。特に竹内さんと三浦さんは『コンフィデンスマン』の現場で意気投合し、現地で一緒に食事に行ったり、帰国後に連絡を取り合っていたそうです。

木村花(2020年5月23日)

木村花さんは2016年、女子プロレスラーとしてデビューしました。ビッグブーツ、ミサイルキックなどの得意技で、ゴッデス・オブ・スターダム王座、アーティスト・オブ・スターダム王座、JWP認定ジュニア王座&POP王座など様々なタイトルを獲得しました。そんな輝かしい経歴を持ち、22歳という若さということもあり、フジテレビの『テラスハウス』に出演します。そのなかで番組制作サイドからのやらせ指示に従ったことで誹謗中傷を受ける様になります。

そして2020年5月23日未明、SNSにリストカットした血だらけの腕の写真を「愛されたかった人生でした」などのコメントとともに公開します。木村さんと連絡が取れないため、母親の響子さんが自宅マンションを訪ねたところ、ベッドで心肺停止の状態で倒れているのを発見。午前3時過ぎに病院へ救急搬送されましたが、死亡が確認されました。自宅リビングに手書きの遺書が置かれていたことや硫化水素を発生させたとみられる薬剤の容器が見つかったことから自殺を図ったと見られています。

放送・通信事業を所管する総務大臣の高市早苗氏は5月26日の記者会見の中で木村さんが誹謗中傷を受けていたことに対して「匿名で人を中傷する行為は人として、卑怯で許し難い」と発言したうえで、匿名発信者の特定を容易にするなどの制度改正を含めた対応を実施する意向を示すなど、国会を巻き込む一件となりました。

神田沙也加(2021年12月18日)

神田沙也加さんは俳優の神田正輝さん、歌手の松田聖子さんの長女として生まれ、14歳でCMで芸能界デビューを果たすと、舞台や映画、テレビドラマなどで活躍。特に2014年公開されたディズニー映画『アナと雪の女王』で、ヒロイン・アナの声優を務め、老若男女から高評価を得ていました。2017年5月俳優の村田充さんと結婚、2019年12月4日に離婚しました。

神田沙也加さんは2021年12月18日にミュージカル「マイ・フェア・レディ」の札幌公演への出演のため宿泊していたホテル部屋(22階)から転落し、同日午後9時40分に亡くなりした。この日の公演は体調不良を理由に休演していたそうで、パニック障害やうつ病も疑われたていました。

神田さんの自殺を受け、翌日に厚労省が『メディア関係者各位』というリリースを出しました。内容は以下のとおりです。

昨日12 月18 日、女優の神田沙也加さんが逝去され、死因が自殺である可能性があるとの報道がなされています。著名人の自殺に関する報道は、その報じ方によっては、著名人をロールモデルと考えている人(とりわけ子どもや若者、自殺念慮を抱えている人)に強い影響を与え、「模倣自殺」や「後追い自殺」を誘発しかねません。

 いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)が日次データで分析したところ、7 月19 日と9 月27 日から10 日間程度、自殺者数が急増していることが明らかになりました。いずれも、著名人の自殺と自殺報道が強く影響しているとみられ、自殺報道は極めて慎重にしていただく必要があります。

木村花さんの時と同じく、政府機関がコメントを出す非常事態だったことが伺えます。

芦名星(2020年9月14日)

芦名星さんは女優、ファッションモデルとして活躍していました。

芦名さんはスカウトで芸能界入りを果たすと『ブラッディ・マンデイ』など多くのドラマで活躍していました。自殺した当時も出演するドラマ『あの子が生まれる…』が配信中で、10月スタートの人気ドラマ『相棒 seson19』にもキャスティングされており、さらに、亡くなった当日に発売された男性誌でグラビアを披露するなど、仕事は順調そのものに見えていました。

その様な状況下でも新型コロナウイルス、事務所との契約条件の変更、マネージャーの移動など、様々な不安が非常に多くのしかかっていた様です。そこにトドメを刺したのが2008年と2010年に放送されたドラマ『ブラッディ・マンデイ』(で共演し、それ以降も親交のあった三浦春馬さんの死だったようです。芦名さんは三浦さんの四十九日の翌日、インスタグラムの“裏アカウント”に《そっちはどう? こっちはなかなか(笑)会いたい。ふつーに会いたいよ》と心境を綴っていたそうです。

最後に

今回は2020年以降に自殺した女性有名人をまとめてきました。非常に多くの衝撃と物議を醸した方達で、いまだに多くのファンたちが悲しみの声を上げています。近年はネットでの誹謗中傷が原因となり自殺する方も多く、「言葉は凶器」ということを再度認識しないといけませんね。