愛されたいのぅ~

認められたいのぅ~

可愛がられたいのぅ~

スゴイって言われたいのぅ~

オイ、このやろう、
道をどけ。
そこで寝るんじゃねぇ

なんだチミは?
スゴイって言われないと
ボクちん、動けないシステム

くそシステムだな!
いいからそこをどけ、
どかないと食うぞ

うふ~ん、食べたいだなんて、
ボクちん、今、
求められている!

それってボクちんが、
必要とされているってこと?

なんだそれ。
知らんけど、いいからどけや。

ボクちん、スゴイって言われないと
次のイベントが発生しない設定。

(なんかややこしいヤツに出会ってしまったなぁ)
うるせ、わかったよ。

スゴイ!

!?

ほらどけ。
ただちにどけ。
さっさとどけ。
今すぐどけ。

(ピキッ)
ハイッ!

ヒヨコ「ということでね、」
ネコ(急に元気だなオイ)

ボクちん、なんか
元気が出たんだわ~

つーかなんで、
道端で寝てんの?
アホなのしむの?

いやー、
ボクちんは近頃、
愛されたい病なの
可愛がられたい病なの
認められたい病なの
スゴイって言われたい病なの

ネコ「重症か」
「満たされなさすぎだろ」

いや~、なんか知らんけど、
ときどき、そんな風になるのね、
知らんけどね

見た目によらず、病んでるわ~
どんだけ、人から求められたいんだよ

うんとね、
例えばね、

ボクちんが、紙にね
「ちくわ」ってサインをしたとするよね

ヒヨコ
「そんでそれを誰かにあげてね、
それをもらった人が、」

ありがとうございます!!
一生の思い出です!!
家宝にして先祖代々受け継がせます!!

っていうくらい、
必要とされたいのね

お前誰じゃ!
なるか、あほか!

だってボクちんは、
こ~んなにも
ステキなんだから!

ネコ「は?」



だってボクちんは、
こ~んなにも
ステキなんだから!

2回言いましたね。

だってボクちんは、
こ~んなにも・・・

地獄か!
やめろ!

フォ~フォッフォッフォッ

ウサギ「」

フォ~フォッフォッフォッ

ウサギ「フォ~フォッフォッフォッ」

いや、シカトかーい!

あ~ゴメンでちゅ
いたんでちゅか?
あんた誰?

通りすがりのウサギじゃ。

あそ

ヒヨコ「なんかよう?」
ネコ「あ、ガチで気づかんかった」

ウサギ「いや~、わかるぞ、わかる。」
「わし、おぬしの気持ち、わかるぞ~」

ウサギ
「おぬしな、病気なんだわ。病気。」
ネコ
「ほら!」

ウサギ「愛されたい病と可愛がられたい病と、
認められたい病とスゴイって言ってもらいたい病」
ウサギ「いろいろと、こじらせすぎじゃ」
ネコ「ほら!お前ワロス」

だってボクちんは、
こ~んなにもステキなんだから!

ほら、4回目。
お前バロス。

ウサギ「おしおし、かわいそうに。
そんなに認めてもらいたいんじゃな」

だが断る!

ヒヨコ「ウサ公、こんにゃろー!カスぅ」

ウサギ「あのな、お前さん、その病気を治したくはないのか?」
ウサギ「そんなに苦しんで道路で寝込むくらい、つらいのじゃろ?」

ヒヨコ「貴様になにがわかる」
ネコ「ああ、もとにもどっちゃったよ」
ウサギ「き・さ・ま!?(驚」

ヒヨコ「ま、その通りだよ。そこの通りすがりの貴様の言う通りさ」
ネコ「やっと認めやがった」
ネコ「よく言った。お前さんは、いろいろこじらせすぎじゃ」

ヒヨコ「そんじゃ、直し方教えてくれよ」

ウサギ「いいじゃろ」

ウサギ
「あのな、まずはな、
みんなから認められたい、必要とされたい、
っていうのを思っちゃうのはさ、
おぬしがおぬしのことを認めてないし、
自分で自分のことを乱暴に扱っているからなのだよ」

ウサギ
「まずはな、おぬしがおぬしのことを、
愛して、可愛がって、認めてあげて、
どんな些細なことでも、スゴイってほめてあげることじゃ」

は?子供だましかよ
そんなで治るかよアホかよ

人に教わる態度じゃねーw

ま、これは即効薬じゃないからな。
毎日、地道に少しずつ、継続してやっていくしかないな

そしたら、ある瞬間から、
流れがかわるときがくるよ。
みんながおぬしを認めてくれるようになる、
という不思議現象がそのうち起こるはずじゃ。

ウサギ「ま、通りすがりの、
じじいウサギのたわごとじゃ。
興味があればやればいい。
じゃ、ワシは帰るぞー」

ヒヨコ「なるほろねと。」
ヒヨコ「そんじゃ、やってやるか。しかたねー」
ネコ「おいコラ、仕方ねぇとか言うなし」

だってボクちんは、
こ~んなにも
ステキなんだから!

おい、ソレ、やめろ!

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