僕らはステキな非線形フィルター

 

 

 

 

 

 

 

 

僕らはとても優れた

感覚器官を持っている

 

 

 

誰が支持したわけじゃないのに、

こんなにも精密で精緻で正確な

神が与えてくれた感覚器官。

 

 

 

 

この感覚器官という装置は、

毎回、同じように外から情報を得て、

毎回同じように、同じ感覚を

正確に僕らの脳みそに伝えてくれる

 

 

 

 

だから、それはまるで

正確なロボット。

精密な部品。

精緻なシステム。

 

 

 

 

でも、実はそうじゃない。

 

 

 

 

この精密な部品としての

感覚器官だけを切り取っても、

今度はうまく機能しない。

 

 

 

 

この体から離れた途端、

その精緻なまでの神の集大成は、

ほとんど機能しなくなる

 

 

 

 

同じ部品、同じデータ、

同じ刺激なのに、

 

 

 

体から離れてしまったこの

感覚器官は、もはや

ただの単純な仕組みとしての、

1つの機械の部品としてしか

機能しなくなる。

 

 

 

 

 

なぜだかわからないけれど、

この感覚器官が体に備わっているとき、

それはまるで神のごとく、

精密に、ときに難解に、神秘的に

機能し始める。

 

 

 

 

そう、決して機械では

再現することができない

非線形的なデータを採取する、

神秘のシステム。

 

 

 

 

僕らの耳は、

「ただ音を拾うだけの機械」

ではない。

 

 

 

 

僕らの耳は、

この耳を通して、

「神が語る言葉無き言葉を拾い集める」

 

 

 

 

なぜそうなるのか、

それは誰にも分らない。

 

 

 

 

だけども、

「ただの機能」としては

説明がつかないくらい、

不思議なふるまいをする

 

 

 

 

まるで細胞の1つ1つに

目に見えない何かが宿っているかのように

 

 

 

 

 

僕らはステキな非線形。

僕らは機械になり得ない。

僕らは部品になり得ない。

僕らは生きている。

 

 

 

 

今日も聞こえるよ

 

神の音が聞こえるよ

 

神秘の音が聞こえるよ

 

 

 

決して機械じゃ聞き取れない、

この無限領域の宇宙に広がる

アナログデータの中から、

 

 

 

僕らは絶えず、

決して耳にすることがない

しかし何かしらのデータを

キャッチしている。

 

 

 

 

それはきっと、

神の声なき声。

 

 

それはきっと

神秘の音楽。

 

 

 

それはきっと

宇宙の言語。

 

 

 

非線形データ、

それは

宇宙との調和。

宇宙との対話。

あなたと宇宙とを絶妙なバランスで取り持つ。

 

 

 

 

さあ、自分の感覚を取り戻そう。

自分自身の内側に広がる広大な宇宙を探検しよう

 

 

 

 

そんじゃ