世界3位が「チョロく生きるコツ」について語る。

 

 

インタビューアひよこ

「世界3位さん、今日は世界の裏側から、

はるばると、ようこそお越しくださいました。

インタービューアの「ひよこ」です。

どうぞよろしくお願いいたします。」

 

 

 

世界3位

「ピョ、ピョ、ピョ。

こちらこそ、お招きいただき、光栄です。

聞きたいことありましたら、なんでも聞いてください。」

 

 

 

インタビューアひよこ

「ありがとうございます。」

「それでは早速質問ですが、

世界3位さんは、どうやって、

今の地位を獲得したのでしょうか?」

「世界3位となると、大変な努力やご苦労が、

あったのでは、とさぞかし思いやられます。」

 

 

 

世界3位

「ぴょ、ぴょ、ぴょ、草。

いえいえ、努力や苦労なんて、まったくありませんでした」

「なんか知らんけど、いつの間にか、今の位置になってましたねw」

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「い、いつの間にかですか・・・」

「しかしまた、努力も苦労も一切なかったなんて、

とても驚いております。」

 

 

 

 

 

世界3位

「逆に、ピンポイントで世界3位を狙うって、難しくないですかね?」

「そんな絶妙なポジションを狙るレベルなら、

きっと、一位や二位になれるのも余裕でしょう。」

「私は、たまたまですよ、ぴょ、ぴょ、ぴょ、草」

 

 

 

インタビューアひよこ

「た、たまたまですか・・・」

(話を展開するのに困るひよこ)

 

 

 

インタビューアひよこ

「な、なるほどです。」

「たしかに、たまたまのときもありますよね。」

「でも、最初は、世界一位を目指されて頑張っていたのでしょう?」

「結果、3位になりましたが、最初にどうやって

トップクラスへ突き進んでいったのか、

ご自身の、その当時の戦略やプランなどがありましたら、

教えて頂けませんか?」

 

 

 

 

世界3位

「戦略?プラン?」

「ああ、言われてみれば、私、そんなこと

今まで一度も考えたことなかったですねぇ、

ぴょ、ぴょ、ぴょ、草。」

「しかも、最初から、一位も目指そうとは、

思っていなかったんですよ。」

「まったくのノープランですね(笑)」

「ぴょ、ぴょ、ぴょ、草。」

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「の、ノープランですか・・・汗」

「これはまた、予想以外のご回答です・・・。」

(この調子だと、次は何を聞けばいいんだ・・・)

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「し、しかしですね、世の中には、

あなたのような世界3位になりたい、

と思っている子どもたちがたくさんいるのですが、

子どもたちへ向けて、

何かメッセージをお願いします。」

 

 

 

世界3位

「ええ、いいですよ!」

「良い子のみんな、

とにかく、はしゃごう。」

「遊んで気分を良くして、楽しいことをし続けてごらん。」

「誰もがピンポイントで世界3位になれるとは、

必ずしも言い切れないけれど、

でも、楽しく過ごして、ワクワクを追及していけば、

きっと何かステキな人間になれているさ。」

「君たちの人生において、ただ、気分を良くしていくことに集中するのだ。」

 

 

インタビューアひよこ

「な、なるほど。ありがとうございます。」

(がんばれ、とか応援のメッセージじゃないのか・・・)

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「で、では、世界3位の極意について、教えてください。」

「今日聞いたお話は、なんだかとても、

世界3位さんの世界観が大いに出ていて、

とても魅力的に感じました。」

 

 

 

 

世界3位

「極意ですか?」

「そーですねぇ。」

 

「いい感じのポジションを見つけて、

楽にチョロく、あっさり、乗っかっちゃいましょうw」

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「楽にチョロく、あっさり、ですか・・・。」

 

 

 

世界3位

「はい、それが、まさに3位の極意です」

「たとえばね、学校のクラスを思い出してみてください。」

 

「1位になるのは大変です。

スポーツができて、頭がよくて、イケメンで、

女の子にモテて、先生から信頼され、

すべてを備えた完璧超人で無ければなりません。」

 

 

世界3位

「しかしですね、1位は、1位で大変なんですよ。」

「外から見ると、きらびやかで、誰もが憧れる一握りの存在、

に見えますが、

実際、一位本人の心の中は、

いつもプレッシャーでいっぱいなのです。」

 

 

世界3位

「一位の心境を申しましょう。」

「一位は、いつも迫りくる二位の存在を意識しております。」

「二位は時に、良きライバルであり、ときに敵対する存在です。」

「それは適度に緊張を強いられるのです。」

 

 

 

世界3位

「クラスの一位は大変ですよ!」

「番長的な存在として、強さを常に、見せていないといけない。」

「そして二位は二位で大変ですよ!」

「番長である一位が何かあったとき、

一位の代わりを務めるのが二位なのです。」

「ふだん、二位は、一位になりたい、くやしいのう!、

という思いを抱えていますが、

それと同時に、一位と同じような責任

も追及されるビミョーーなポジションなのです。」

 

 

 

世界3位

「クラス第三位のポジションはチョロいですぞーw」

「テキトーに遊んでてOKですし、

番長のお気に入りの子以外でしたら、

テキトーに狙って、仲良くなって、話せるので、楽しーですぞw」

「このポジションは、みんなからの変な期待もなく、

1位のように特別目立つわけでもなく、

2位のようにくやしい思いもすることなく、

責任も負わないし、楽にチョロく、

いい感じですごせる、絶妙ポジションですぞw」

「ぴょ、ぴょ、ぴょ、草」

 

 

 

インタビューアひよこ

「な、なるほど。ひじょーに面白い意見です。」

「なんとなく、わかってきましたが、

もっと詳しく知りたくなってきました・・・・」

「もう少し、世界3位の極意について具体的に教えて頂けますか?」

 

 

 

世界3位

「そーですねぇ。」

「例えば、芸能人でいうところの、

『よゐこ』の有野が、

私的には、世界3位的なポジションに感じます。」

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「『よゐこ』の有野ですか・・・?」

 

 

 

 

世界3位

「ええ。彼はね、いい感じのポジションですぞ」

「キレイな奥さん捕まえて、毎日、家でニート

あ、いや、大好きなゲーム三昧。」

「そんで、テキトーに遊んでるだけで、

お金もたくさん入ってくる。」

「それで、相方の浜口が、体を張って

頑張れば、頑張るほど、『よゐこ』の

知名度は上がって、なんか知らんけど、

その結果、有野も、そこそこ、いろいろな人に知られていくのです」

 

 

 

世界3位

「がんばらずに、ちょろい生き方を体現してる、

それが私的には世界3位の極意ですね」

「ぴょ、ぴょ、ぴょ、草」

 

 

インタビューアひよこ

「なるほどです!」

「世界3位さんは、とても面白い世界観をお持ちです。」

「よゐこさん以外でも、別の方の例などありましたら、うれしい限りです」

 

 

 

 

世界3位

「そーですのー。これは、完全に、

私の独断と偏見から見た、世界3位的ポジションの人ですが、

ユーチューバーでいえば・・・」

「東海オンエアのリョウ君が、まさに世界3位的存在ですのう」

 

 

 

インタビューアひよこ

「おぉ、なるほど!」

 

 

 

世界3位

「リーダーのてつやは、一位的なポジションですが、

彼は、チームの存続や、運営のことに頭がいっぱいじゃ。」

「二位的な存在である、しばゆーは、

いろいろな人から好かれておりますが、

批判も彼に集中して来る。

それはそれで、大変な役回りですぞ。」

 

 

 

 

世界3位

「しかし、リョウくんを見てみなされ。」

「わし的には、彼が、3位っぽいポジションに見えるのです。」

「いつも、にっこり、さわやかスマイルで、

みんなからイケメン、イケメンと騒がれて、

でも、彼は体を一切貼らないし、

必ず毎回動画に出るわけでもない。」

「なのに、テキトーな感じで遊んでいて、

周りのメンバー同士のプレッシャーも感じることなく、

彼は、自然体で実に幸せそうなのですぞ。」

 

 

 

世界3位

「しかも彼は言っておりましたです。」

「ユーチューブの動画自体を仕事ではなく、遊びだと。」

「実に、執着のない、ゆるくて、軽くて、

チョロい感じの世界3位的、発言ですのう。」

「わしは、そこに、共感を持ちました」

「ぴょ、ぴょ、ぴょ、草」

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「なるほどです!」

「私も、だんだんと、世界3位の極意が、わかってきた感じがします。」

「言われてみれば、世の中、

たしかに、チョロく、楽に、がんばらないで、

なんかしらんけど、いいポジションの人たちって、

けっこういる気がします。」

 

 

 

世界3位

「そうなのです、世の中、実に多くの人々が、

世界一位に意識を向けるのです。」

「一位じゃなきゃ、といって一位目指して、

みんな競争をはじめるのです。」

 

 

 

世界3位

「この資本主義社会という競争の世界で、

ひとたび、レースの中に引きづりこまれると、

みんな、無意識のうちに、1位の世界観に

飲み込まれていくのです。」

 

 

 

世界3位

「しかしですぞ、ひとたび、

我に戻り、そもそも、なぜ、

自分は今のポジションにいるのか、

なぜ今、自分は今やっていることをしているのだろうか。」

「この問いに気づいたとき、

新たなる世界を見る準備ができるのです」

 

 

 

 

世界3位

「世界3位というポジションは、

あくまで、たとえ話なのです。」

「別に世界3位でなくてもいい。」

「あなたにとって、

楽に、チョロく、頑張らずに、できることを

手にしてしまってもいいのです。」

「頑張らないで、一人だけ、楽に、

幸運をつかんでしまっては、いけない・・・」

「そういう罪悪感を無意識に持ち続けたまま、

実に多くの人間が、今日もまた、

この巨大な資本主義の渦の中に、

自分が無意識に動かされている、ということにも

気が付かずに、毎日、

自分の車輪を回し続けているのです。」

 

 

 

世界3位

「ですから、あなたにとっての世界3位を見つけるのです」

「それは言い換えると、あなたにとって、楽に、チョロく、

頑張らず手に入るサイコーの世界のことです。」

「それをもっといいかえると、あなたにとっての、

幸福の境地なのです。」

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「ふ、深い・・・」

「とても深くてためになるお話です。」

「とても、私が予想していた枠には収まり切れない、

壮大なインタビューとなりました。」

 

 

 

 

インタビューアひよこ

「このことを知れて、私はとても幸運です。」

「私も、私にとっての、心の世界3位を見つけていきたい」

 

 

 

世界3位

「それはよかったです。」

「あります、ありますとも。」

「あなたの中にも、あなただけの、

こころの世界3位が。」

 

 

「ぴょ、ぴょ、ぴょ、草」