理想郷とは、求めれば、求めるほど、離れていくもの
理想郷はまるで蜃気楼のようなもの。
目の前に映る「夏への扉」のような存在。
それは「ありそうでありえない存在」
理想郷とは、
求めるほど、遠ざかる仕組
みなのだ。
求めれば求めるほど、
偏り始める。
がしかし、求め尽くしたその先にあるのは、
理想郷ではなく、「狂気の住民が住む偏狭の地」である。
この世界は
いつも2つ(対)でできている。
片方だけを求めすぎると、
大きく傾いていく。
あれとこれがあるから、それが存在できる
2つの交わるところに
世界が生まれる。
2つの均衡がとれたところに、
理想郷が生まれる。
片方だけを追い求めると、
かならず偏り始める。
均衡は崩れ、理想郷から遠のくのだ。
均衡の美という奇跡
均衡をとる。
バランスをとる。
そこに理想郷が一瞬、顔を出す
「ゴールデンタイム」が生まれる。
(エネルギーが、富が、権力が、力が、集中力が、負荷が・・・)
一極集中し始めたら、分散していく。
分散し始めたら、一極集中していく。
(エネルギーが、温度が、感情が、金利が・・・)
上がってきたら、下げていく。
下げてきたら、上げていく。
(情報が、空間が、システムが、仕組みが、社会が、コミュニティが・・・)
閉じたら開いてく。
開いたら閉じていく。
(物質が、組織が、人間関係が、考え方が、体が、思想が・・・)
固まってきたら、溶かしていく。
溶けてきたら、固めていく。
この2つの動きから「波」が生まれる。
この波からエネルギーが生まれる。
心の中の理想郷の作り方
均衡は理想郷をもたらす。
心の中に理想郷を置くために、
つねにバランスを意識していこう。
(好きなことを)がんばりすぎたら(熱中・没頭しすぎたら)
だらだらして、リラックスしよう。
リラックスしてゆるゆるになりすぎたら、
(好きなことを)がんばろう(熱中・没頭し始めよう)
考えすぎたら、考えるのを辞めよう(感じよう)
考えることをしばらくしていなかったのなら、そろそろ考えよう。
言いたいことを言えず、常に我慢して、
心に負の感情をため過ぎたら、
そろそろ、小出ししていこう(一気に爆発する前にね)
いつもいつも、言いたいことばかり言って、
相手との関係が上手くいかないのであれば、
その負の感情を相手に出すのを辞めよう
(出す前にコントロールすることを学ぼう)
*自分の心の中に、我慢を溜めよう、ということではなく、
負の感情を処理する方法を学んでいこう。
体を使いすぎたら、使った分、ちゃんと寝よう
(体の話だけれども、体を良好に維持する、
ということは、心を保つことに直接的に関係する大切なこと)
古い記憶を捨てていこう
(執着している部分)
捨てたら、また、新しい記憶を入れていこう
動揺したり、エキサイトしすぎたら、
一旦、落ち着こう。
何もせず、動かず、
不活性になり始めたら、
また動き出そう。
理想郷は動的
理想郷は永遠の地でもない。
約束された場所でもない。
普遍の境地でもない。
理想郷は常に動いている。
追いかけようとすると、逃げていく。
理想郷はたしかに存在する。
がしかし、それは一瞬だけ現れたら、
次の瞬間、またどこかへ行ってしまう。
だから「100%の理想郷」
というのは、生きている限り、ずっと保ち続けることは
無理なのかもしれない。
だけれども、
「理想郷に近づけること」
は誰でもできるのだ。
それにはバランスを取り続けることなのだ。
人生の達人になればなるほど、
このバランスを取り続けることが
上手くなっていくのだ。
一輪車に乗り続けていくと、
バランスが保てるようになり、
一輪車にも慣れてくる。
きっと、一輪車の上で、
電話をしたり、アイスを食べたり、
話をしたり、
縄跳びだってできちゃうのだ。
バランスをとるのだ。
心のバランスが、あなたに理想郷をもたらすのだ。
そんじゃ