(貯金はもちろん良いことだけれども)
ついついお金を貯金して
ケチケチ、セコセコ、
せせこましい生活を送りがちなあなた。
貯めて溜めて溜めて、
万が一に備えて、
さらに貯めて、蓄えて、
万が一のそのまた万が一にも備えて、
貯めて溜めて、蓄えて溜めて。
我慢貯金が増えていく。
我慢した分のお金は増えていく。
我慢と引き換えにお金を増やす。
我慢と共にお金を増やすほど、我慢も同じ分だけ増える。
心の中に我慢が溜まっていく。
本当はそんなに欲しいわけではないけれど、
本当はそんなに必要ではないけれど、
本当は今は無くても大丈夫だと思うけれど、
とりあえず買う。
お得だから買う。
50%OFFだから買う。
「2個買うと1個おまけ」と言われたから買う。
限定品だから買う。
たくさん買っておけば、1個当たりの額が安くなるから買う。
たくさん買っておけば、1週間先まで持つから買う。
たくさん買っておけば、とりあえず安心だから買う。
たくさん買っておけば、非常時にも安心だから買う。
たくさん買っておけば、あとで多分何かの役に立ちそうだから買う。
“Saving for the Rainy Day.”
『万が一の時の備え』
本当はおなかがそれほど空いているわけではないけれど食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、無料って言われたから食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、ご飯の時間だから食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、1日何も食べないのは、なんか普通じゃない感じがするから、とりあえず食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、おいしそうだから食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、食べ放題だからたくさん食べておく。
それほどお腹が空いていないけれど、腐って悪くなる前に、もったいないから食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、食べないと不安だから食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、食べないと口がさみしい感じがするから食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、暇だし何もやることないし、ぼーっと待ってるのも仕方がないから、とりあえず何か食べる。
それほどお腹が空いていないけれど、習慣だから、毎日のことだから、それが当たり前だから、それが普通だから、食べる。
たまごボーロを食べるヒヨコ。
そんなに欲しいものじゃないけれど、タダっていうなら、もらっておく。
そんなに欲しいものじゃないけれど、あとで何かに使えそうだから、取っておく。
そんなに欲しいものじゃないけれど、片付けるのがめんどくさいし、とりあえず、取っておく。
本当は欲しいものじゃないけれど、あるとみんなに見栄を張れるから、持っておく。
そんなに欲しいものじゃないけれど、あるとカッコいいから持っておく。
そんなに欲しいものじゃないけれど、なんか捨てることが不安で、無くなることが不安で、だから、とりあえず持っておく。
そんなに欲しいものじゃないけれど、あると立派に思われるから持っておく。
「いや、ワシ、サンタさんだから、モノが多いだけだからね」
「捨てられないとか、そういうんじゃないからね」(ツンデレ)
パソコンとかスマホとか、
使ってるうちに、不要なファイルが溜まって、
無駄データが蓄積されて、
ゴミが溜まって、
動きが鈍くなる。
重くなる。
遅くなる。
「あーもう、このパソコン、何やっても動かん。笑」
「はい今日は仕事終わりー!」
「動かないからね、仕方ないねw」
あなたの心が重くなる。
いらないもの背負い込んで、動きが鈍くなる。
不必要なものばかり集めて、それを守ることに時間と労力という名のコストを費やす。
不要なものを守るために、新しいものや、
本当に必要なものを取り入れる心の余裕を失う。
本当に必要なものを取り入れることが恐怖なのに、
本当はいらないものを取り入れることは安易にやる。
本当に要らないものは、カンタンに手に入る。
リスクを感じることなく、当たり前のように手に入れる。
それがあたかも普通のことだと思い、それを所有する。
それは、実際に目に見えるものでも、
目に見えないデータでも、
あるいは考え方でも、
あなたが欲しいと思ったあらゆるすべては、
あなたの心に記憶として溜まっていく。
あなたはそれを手放せないでいる。
しかし貯める行為が続くかぎり、
心の中は今よりもさらに、
もっともっとたくさんのモノが詰まっていく。
重くなる。
鈍くなる。
動けなくなる。
だからこそ、
。
あれもこれも、どれもそれも、全部まとめてホイホイホーイ!
要らないものを捨てよう。
要らないものを管理するために時間とお金とエネルギーと労力をつぎ込むのをもうやめよう。
そしたらそこに空きができる。
その空いたところに、
今までと違ったステキなものが
入ってくる余裕が生まれるのだ!
そしてそれらは入ってくる!
捨てる勇気なのだ。