【セ・リーグ】2連覇達成のヤクルトスワローズ!日本シリーズへ向けて

2022年9月25日、東京ヤクルトスワローズが2年連続9度目のセ・リーグ制覇を達成。日本シリーズ進出をかけた「クライマックスシリーズ」では、阪神タイガースと対戦し、3連勝で日本シリーズ進出を決めました!

この記事では、2022年シーズンのヤクルト試合のキーマンを振り返りながら、日本シリーズの展望をご紹介します。

就任3年目で2度のリーグ優勝!高津臣吾監督

ヤクルトを1993年以来、29年ぶりのリーグ連覇に導いたのは、高津臣吾監督です。

ご自身もプロ野球選手としてのキャリアをヤクルトでスタートさせ、1990年代のヤクルト黄金期を「名クローザー」として支えてきました。その後、大リーグに移籍。以降、韓国プロ野球と台湾プロ野球でもプレイし、4つの野球リーグを経験した初の日本人選手となりました。

2014年からヤクルト一軍投手コーチ、2016年から二軍監督を経て、2020年に一軍監督に就任。監督としての的確なチームマネジメントと、二軍監督時代から育ててきた「ヤングスワローズ」たちの躍動によって、チームを連覇に導きました。

令和初の三冠王!「村神様」こと村上宗隆の大活躍

ヤクルトのセリーグ連覇の立役者と言えば、村上宗隆選手でしょう。

今シーズンはリーグ通算56本塁打を放ち、あの「世界の王貞治」が1964年に残した日本人最多本塁打記録を更新するという偉業を達成。また、プロ野球史では18年ぶり、そして令和初となる「三冠王」の称号を史上最年少で獲得し、プロ野球史にその名を刻みました。

広角に打ち分ける技術は大谷翔平と共通

今シーズンは勢いが止まらなかった村上宗隆選手のバッティングですが、その背景には「広角に打ち分ける技術」があるようです。右方向に25本、センター方向に13本、左方向に18本とまんべんなくホームランを量産しました。

この特徴は、メジャーリーグで数々の偉業を達成し続けている二刀流・大谷翔平選手(エンゼルス)と共通しています。このことから、今後もますます村上宗隆選手が成長していくことが予想されますね!

黄金世代より「ヤングスワローズ」長岡秀樹の台頭

高卒3年目の長岡秀樹選手が、今シーズンは開幕戦から「6番・ショート」に抜擢され、そのまま長年ヤクルトの課題だったショートのレギュラーの座をつかみ、ポジションを1年間守り続けました。

主力として初めて年間を通して出場し続けた今シーズンは、139試合の出場で打率.241、9本塁打、48打点。攻守にわたってまだ課題も多いですが、高津臣吾監督が我慢して起用し続け、長岡秀樹選手もその期待に応えた形ですね。

長岡秀樹選手は、同じくヤクルトの奥川恭伸投手や今シーズン完全試合を達成した佐々木朗希投手(ロッテ)らと同じ2001年度生まれの黄金世代。オリックス・宮城大弥投手や中日・岡林勇希選手など今季活躍した選手が多く、今後も同期の選手たちと切磋琢磨しながら、成長していってほしいです。

日本シリーズは2年連続同一カード!

10月22日に開幕する日本シリーズでの対戦相手が、オリックスバファローズに決定。昨年の日本シリーズは、4勝2敗でヤクルトが日本一を達成しています。

再び相まみえることになった両チームですが、球団OBである古田敦也さんは「昨年はスワローズが勝ったんでオリックスとしてみれば、リベンジというかやり返すという気持ちでしょうから」、「意地と意地のぶつかり合いというかいい試合が見られると思います。今からでも本当に楽しみです」とコメントしています。

最後に

1990年代ヤクルト黄金期の名クローザー・高津臣吾監督が率いる、東京ヤクルトスワローズ。日本シリーズでは、2年連続でオリックスバファローズとの対戦となります。セリーグ覇者の2年連続日本一は、1979・80年の広島カープ以来42年ぶりとなるので、ぜひ期待したいですね!