起業してみたいけど、やっぱ怖いし不安だし

 

 

「起業したい」って思う人にとって、「やっぱりできない」っていうのは、
それはたぶん「起業した後の怖さ」があるからなのだろうと思います。

 

 

しかもその「怖さ」っていうのが、ぼんやりしていて、
何がどう怖いのか、具体的に想像出来ていなかったりします。

 

 

具体的に想像できるものって、真剣に考え続ければ、
やがて具体的な解決策として、いい考えが出てきたりしますが、

 

 

「ぼんやりしたよくわらないもの」って、
ほうっておくと、だんだん心の中で「不安」に成長していき、
やがて「恐怖」になってしまったりして、
結局、そのせいで、行動できないままの状態が続いてしまったりします。

 

 

僕もかつて、そんな感じでした。

 

 

これはかなり前の話。

 

 

 

まだ、半分雇われ人時代だっとき、隠れてこっそり「お小遣い稼ぎ」程度の
かる〜い起業もどきの様なことをしていたのですが、
「会社を辞めて、完全に独立したい」って思っていても、
なかなか怖くて、決断に躊躇してしまう自分がいました。

 

 

「完全に独立した後、ぱったり売上げが無くなったらどうすんだよ」

 

 

心の隅っこから、悪魔の囁く声が時々聞こえて、
自分の決断を鈍らせるんです。

 

 

だから、ちょっと考えてみました。

 

 

「完全独立して、その後失敗したときはどうなるんだろう?」

 

 

最悪のシナリオについてイメージしてみました。

 

 

「完全に仕事が無くなって、手持ち0円のときの気持ちってどうなるんだろう」

 

 

っていう世界を想像してみました。

 

 

「ホームレスになって、
コンビニの廃棄直後のご飯を狙い、
ダンボールで家を立て・・・」

 

 

「とりあえず、雨風しのげて、
寝食を確保した後、次に何するかな・・・」

 

 

「まずは、河原行って、空き缶を拾いまくって小銭を作る。」
「電車の上の棚に放置されたジャンプとかの雑誌類を集める」
「ホームレスと仲良くなって、セーフティーネットワークを形成する」
「少し前までやっていた古物商のときみたいに、
無料で廃品回収を行い、ネットで中古品販売を始める」

 

 

(ダンボールハウスに)ひきこもりたい場合、力仕事したくない場合は、

 

「SNSとかで外国人探して、スカイプで日本語教える」
「アンケートサイトとかポイントサイトでちょくちょくお金稼げるし」
「もし自力で稼げなくても、クラウドワークスとかで、ネット内職みたいな仕事貰えばいいや。
(履歴書とか個人情報提出とかないところいっぱいあるしね☆)」

 

 

「あとパソコンあるから、無料Wifiを利用させてもらって、
無料のホームページを立ち上げて、ブログを書き、収入源を少しずつ作っていく・・・」
「リアルホームレス実況とかやったらウケるんじゃないかなワロタ」
「パソコンの電源は、無料のところまたは、マクドナルドを使わせてもらおう」
「空き缶拾いで貯めた小銭で、モバイルバッテリーを買おう」
「生活が安定したら、マックからドトールへ格上げするぞ!(笑」

 

 

「なんか、想像しているうちに、
世界が広がってきて、だんだん楽しくなってきた(草」

 

 

「ああ、大丈夫だわ、どうやっても死ぬルートより、
生きていける選択肢のほうが多すぎるわ。
日本に生まれてマジで感謝だわ。
むしろ、このギャグみたいな生き方は、これはこれで楽しそうだぞ(笑)」

 

 

想像力を膨らませているうちに、
悪魔の囁きはどこかへ消えてしまいました。

 

 

そしたら、ふとひらめきました。

 

 

「そうだ、ちょっと練習してみよう!」

 

 

「完全に独立する前に、手持ち0円の状況を作って、
実際に生活で起こる問題を解決できるかどうか、試してみよう!」

 

 

何を思ったのか、次の日の早朝、僕は、
わざと財布を家に置きっぱなしにし、
片道切符分のお金だけ持って駅へ向かい、
行きの切符だけ買い、ちょっと小旅行へ出かけてみました。

 

 

「ワーイ、ぶらり小粋な一人旅!これぞまさしく、手ぶらで旅行〜。」

 

 

「午後は、自分の好きなことをやりたいから、タイムリミットは今日まで!」
「HP:満タン、やる気:MAX、持ち物:なし、持ち金:0円」
「制限時間内に帰れないと、ゲームオーバー。」

 

 

「こんな感じの縛り設定にして、タイムリミット付けておけば、
後がないから、もうやるしかないっしょ!」

 

 

とある都市の駅に降りて、すぐに公園へ向かいました。

 

 

はじめての試み、ちょっとドキドキでしたが、
絶叫ジェットコースターの列待ち状態のときのような
何とも言えない、ワクワクと恐怖の混じった感覚になりました。

 

 

「さてと、午前中までになんとかして、帰りの電車賃を稼ごう」

 

 

で、結果。

 

 

数時間で、あっさり帰りの電車賃をゲットすることが出来ました。

 

 

思ったよりも、カンタンでした。
(ちょっとだけ度胸はいるかもしれないけど・・・)

 

 

どうやったのかって?

 

 

かんたんですよ、ちょっとした心理学とマーケティングのテクニックがあれば誰でもすぐできますよ。

 

 

 

まず僕は、人が流れている「通り」で人を捕まえることはNGだと思い、
わざとそのような場所は避けました。

 

 

だって、道を歩いている人たちって、歩くことに意識を集中していますよね?
路上のティッシュ配りでも、アンケート調査でも、呼び込みでも、
まず「声をかける」という作業の前に「立ち止まらせる」という作業が必要です。

 

 

それって効率悪いですよね。

 

 

だから、そういう「流れ」のあるところは意図的に避け、
僕は最初から狙っていた「公園」を目指しました。

 

 

 

「公園」はリラックしたり、のんびりしたり、くつろいだりしている人々が多いです。
そういう「状態」であるときの方が、人々は、話を聞いてくれやすくなります。

 

 

 

そして、公園についたら、次に「若いカップル」を探します。
できるだけ楽しそうな、幸せそうな雰囲気を醸し出している二人です。
しかも歩いてなく、ベンチとかで既に座っている人が丁度よいですね。

 

 

「今、0円旅っていうのをやってるんですけど、
旅費を稼ぐために、こうやっていろいろな人のところへ行って、
何か困っていることないか、お手伝いすることないか、
聞いてまわってるんですよ。」

 

 

みたいな、なんでもいいんですが、いいアイデアやセリフが思いついたら、言ってみる。
とにかく年齢が若い方が、よりノリが良いし(と僕が勝手に思っているだけかも)、
ラブラブカップルは、既に自分たちが満たされた状態でいるから
「他人に優しくする余裕」がある人達が多いんですね。

 

 

それに加えて、お互いに、(自分の彼氏・彼女を目の前にし)
「相手に、人を思いやる優しい自分を見せたい」
って思いも重なると思うんです。

 

 

だから、そういうハッピーな人たちに接して行動すると、
まったく努力することなく、ハッピーな結果がかんたんに得られますよ!

 

 

 

人通りが多い道の真ん中で、怪訝そうな顔をして歩いてくるおじさんに声かけるのと、
公園でゆっくりまったり幸せそうにしているカップルに声をかけるの、

 

 

どっちが簡単そうですかね?

 

 

 

ちょっと、話が脱線してしまいましたが、

なお、この記事で僕が最もお話したいことは、
僕の昔話を長々と展開することではなく、
もっとも大切な2つのエッセンスをお伝えすることが目的です。

 

 

そして、ここまでで、既にその2つのエッセンスについてお伝えし終えました。
それらをまとめてみると・・・

 

 

1.起業する前に、最悪のケースを考えつく限り考え出し、
「ぼんやり不安」「ぼんやり恐怖」を「具体的解決」に転換する。
それでも転換できない問題は、誰かに解決案を聞く、あるいはもう考えない。

 

 

2.起業する前に、小さな起業もどきの練習をしてみる。
ロールプレイでもいいし、もし可能なら(安全な範囲で)実際に体験してみる。

 

 

*この「実際に体験してみる」が超・超・超・大切!
考えるのも超大切ですが、考えたことを体験するのは、100倍以上、身にしみる。

 

 

どんなやり方でもいいですが、(もちろん、自分の身の安全が前提だし、法律も守って)
なにかしら、自分にとっての「最悪なケース」みたいなことを、
もし体験できるなら、ちょっと味わってみる、っていうのは良いことだと思います。

 

 

あと、別にホームレス体験を奨めているわけではありません。
(あと、わざと危険を犯すことではありません)

 

 

それぞれの人のそれぞれの最悪ケースがあると思いますので、
それぞれのケースを考えてみる、というところからスタートします。

 

 

ただ、「起業したらどうなるんだろう」っていう
漠然とした不安を抱えて憂鬱になっている状態から、

 

 

すこし、想像力を働かせて、
「ここの問題は、こうすれば解決できるんじゃね?」

 

 

みたいな突破口を思いつく限り、想像を少しずつ膨らませていく感じです。

 

 

「こうすれば解決できんじゃね?」
が少しずつ増えてくると、だんだん楽しくなってきますよ(笑)

 

 

そして、出てきたアイデアのうち、解決策として、
今の段階でも実際に試せそうなものをやってみたりする
「起業ごっこ遊び」のようなことからはじめたら、
なんだか、だんだん楽しくなってきて、
やがて、「いろいろ試してみたい!」ってワクワクしてきますよ。